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コミュニケーションは最大のリスクマネジメント

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 少し前の話ですが、会社・職場というものは「人が動かしている」と実感させられるこんな出来事がありました。

 とある会社の社長Aさんは、非常に仕事に対する思い入れが強く、お話をしていてこちらも勉強になると感じさせる素晴らしい社長でした。ただ、残念なことに、思い入れが強すぎるがゆえに、従業員の声に耳を傾けることが出来ないようで、従業員と上手にコミュニケーションがとれない状況にありました。従業員は当初対話の機会をのぞんだようですが、残念ながらその機会を得られなかったようです。とあるトラブルをきっかけに、会社Aの従業員は、全員ユニオンに加入し、徹底抗戦状態。次第に業務命令を無視するようになりました。それでも従業員を辞めさせることが出来ない。「なんとかルールを作って、会社を立て直したい」ということで、ご相談を受けました。

 懲戒規程や服務規律など会社の就業ルールをきちんと作るとともに、冷静に話し合いが出来る場を設けて、根気強く話をしていきましょう!・・・とご提案しました。
 しかし、経営者1人でユニオンと対峙することや日々の従業員の態度はAさんの心に大きな傷を残したようです。ご提案した時点で、話し合いの場をもうけることすら難しい状況でした。その他の事情もありましたが、最終的には、会社をたたむことになりました。

 日々の仕事の中でも、良好なコミュニケーションはトラブルを防止するだけでなく、社内を活性化させる素晴らしい力も持っており、労使トラブルを最小限に食い止める力があると考えます。ただ、逆にコミュニケーションに問題が起こると活気を奪い、トラブルも増えます。このケースは非常に極端な例かもしれませんが、「コミュニケーションの大切さ」を肌で実感した出来事でした。

 判例を見ても、「労働条件の不利益変更」の場合も、「整理解雇」の場合も、「労使の協議がつくされたか否か」「説明をきちんとしたか?」といったことは、有効・無効を判断するために必要な要件・要素、「解雇の効力の発生を妨げる事由」と解され、重要な判断材料とされています。 (【参考】「労働条件の不利益変更」→第四銀行事件 最判H9.2.28、「整理解雇」→あさひ保育園事件 最一小判昭58.10.27、東洋酸素事件 東京高判昭54.10.29など)

 話し合いってとても大切だなって思います。

 上記の会社さんの跡取りは再建に向けて、頑張っているそうです。
笑顔があふれるそんな会社を目指して・・・。1日も早くその日が来ることを心から願う今日この頃です。

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2005 03 30 12:42 PM [ビジネス・経営, 労務管理関連, 所長のひとりごと] | 固定リンク | コメント(0)